先日開催された「琵琶湖外乗とやぶさめ体験」の参加者の声が寄せられました。FRCの活動についてご覧ください。
2024年7月10日(水)~11日(木)
朝岡 紀行 神奈川県 獣医師
ツアー1日目は琵琶湖外乗。琵琶湖のほとりを散策するだけでなく、馬に乗ったまま琵琶湖の中にジャブジャブと入って泳ぎました!足が届く深さであればどの馬も怖がりませんが、ちょっと深い所でも楽しそうに泳ぐお馬さんもいましたよ(笑)カワイイ~。想像よりも、馬が水の中で早く動けることにビックリでした!
皆で周辺ののどかな田園風景も満喫しました。遠くだと思っていた山が馬で移動すると直ぐに着いてしまいます。「普段の移動手段も馬だったらどんなに素敵だろう」と思うばかり。豊かな自然の証拠に、なんとリクガメの出産を目撃!これには一同驚きました。
2日目は、いよいよ待ちに待った流鏑馬体験。ところが天気予報は雨。しかも近隣を線状降水帯が通過するとか!今回お世話になった御猟野乃杜(みかりののもり)牧場に就いたとたんに、雨が音を立てて降りだしました。仕方がないので屋根のある所で和鞍や和鐙の講習から始めることに。ブリティッシュやウェスタンとの構造の違いから、重心のかけ方がこんなにも違うのかと驚きました。和式馬術の立ち透かしがよく理解できました!(もちろん分かると出来るは全く違いますが)。
やや雨が落ち着いてきたので、屋外で弓の練習をすることになりました。これがとにかく楽しい!夢中になっていたら、いつの間にか晴れて暑い暑い。満を持していざ流鏑馬体験へ。
その体験の場所は、なんと賀茂神社!日本初の国営馬牧場が置かれたことから、創建当初より馬との関わりが深く、“馬の聖地”として崇敬が寄せられる有名な神社です。馬乗りなら一度は参拝すべきですよ!個人的にはYouTubeで拝見し、著書も読んでいた禰宜さんにお会いできたことも嬉しかったことの一つでした。そしてなんと、馬に乗りながら鳥居をくぐりました。「えっ、下馬しなくていいの?」という感じ。また、参道に馬繋ぎがあることにも感動でした。
実際に騎乗してみると、馬が和種で体高が高くないこともあり、弓を引く時に恐怖心は全くありませんでした。ただ、立ち透かしが上手く出来ないと、やはり速歩のスピードには乗り切れません。それでも、常歩なら結構な確率で的を射ることが出来ました!ですが、いざ動画を撮るとなったら、何故か外してしまう始末。誰にもカッコイイ所をお見せすることが出来ずに、自分の中だけに思い出としてしまってあります。
和式馬術も弓をつがえる動作もまだまだ慣れないので、もっと通って練習したいと思いました。
私の体験を通じて、少しでも流鏑馬をやってみたくなって頂けたら幸いです。そして、私たち馬乗りがこうやって楽しむことも、希少な和種や伝統的な文化を保護していくことになると思います。みんなで楽しみながら、馬乗り仲間が増えることを祈念して、体験記とさせていただきます。
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